いつもの、そんな日々。

最低月一更新を目指します。日常、読書、夢、映画、ゲーム、興味のあるものを取り扱います。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

無題

 親戚に、静かな夫婦がいる。
 妻の方は気立てが良く慎ましやかで、神経質というよりかは繊細な印象を受けた。物静かで真っ黒な髪と、真っ黒な瞳で、それと同じく、黒いものをよく身に付けていた。
 夫の方は朗らかであるが気配りが出来、言葉には出さないが妻を深く愛しているようだった。妻を一人にはしなかった。
 ある時、親戚一同がひとつの場所に集まることがあった。当然、その夫婦がたも来た。
 母方の親戚に一人、無神経で知られる男がいた。母はその男を嫌っており、沢山のことを話さなかったし、時折直接彼の無神経を真っ直ぐ非難することさえもあった。
 彼はよく、静かな夫婦の妻の方に絡んだ。彼女たちには子どもがいない。私は彼女たちの事情を知らないし、知りたいと考えたこともなかった。
 男の言葉に、妻は静かに笑っていた。
 暴力とはこういうことだと思った。
スポンサーサイト
その他 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| HOME |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。